アイテム手帳:跡地

ITやデジタルのアイテムを、暮らしの中で「楽しく」「賢く」使うためのチュートリアル

【転職未経験の人向け】プロジェクト単位で仕事を選んでいく時代に、転職サイト・転職エージェントをいかに活用するか

f:id:kiyoichi_t:20190613152154p:plain

この記事は、「転職未経験で、将来の仕事選びに不安を感じていた」過去の自分のような人に向けて書きました。


きよいちと申します。これまで2社のスタートアップとベンチャーで働いてきました。

現在では、社外でも複数のプロジェクトに参加するような働き方をしているのですが、社会人なりたての数年を思い返してみると、良くも、悪くも、目の前のことだけを見て、つっぱしってきたように思います。


「力をつけるためにも今を頑張る」
「最初に圧倒的にやりきることが大事」
「休みの日にも勉強して、デザインして、プログラミングして…」


このときの頑張りによって、いまではプロジェクトマネージャーという役割でも、ある程度のことはできるようになったように感じているのですが、


あらためて振り返ってみると、もっと早くに「社外への目線」を持てたら、よりよい働き方、よりエキサイティングなプロジェクトへの参加ができたかもなとも思います。


「終身雇用なんて幻想」と世の中で言われはじめて、はや数年。人生の中で複数の仕事や、プロジェクトを手がけることが、もはや当たり前になりました。


そんな中、社内だけを見て、社外を見なければ、「井の中の蛙(かわず)」を地でいくことになりかねません。

f:id:kiyoichi_t:20190613012510j:plain

人間、「分からない」ことが一番怖くて、不安になります。



いまの仕事に熱中しているときはいいですが、ふとしたとき、「この働き方でいいのか」と不安がおしよせてきます。


だからこそ、「世の市場から見て、自分はどういうことができるのか」ということを、知っておくことが大事になってくるのだと思います。この重要度は、自分が新卒だったころよりも加速し、より顕著になってきています。



「個の力が増していく」と言われる時代



それは、プロジェクト単位での「個」の影響値も高くなってくることを意味します。

すなわち、面白い企画には「面白い個人が選ばれる」ようになっていき、それと同時に、面白い考えができる「個人」が「プロジェクトを選ぶ」ようにもなっていきます。


そして、新しいプロジェクトを経験していくことで、「選べた個人」がより強くなっていくと。

f:id:kiyoichi_t:20190613163309j:plain

では、そんな「選べる自分」になるにはどうすればいいのか。



それは、端的にまとめてしまえば、

  1. 「実績をストーリーとしてまとめる」
  2. 「それを外に発信していく」

という2つのこと、だと思います。



これを達成できる手段としては、
「個人SNSの活用」
「人脈形成」
「メディア露出」

など、いろいろとありますが、


社会人数年目の過去の自分が「仕事に結びつけて」うまくできるかと考えてみると、ちょっとハードルが高い気がしてしまいます…



そこで、おすすめしたいのが、「転職サイト・転職エージェント」を利用するという手。ここからは、この活用法についてまとめてご紹介します。


【本記事の内容サマリ】
・チェック1
転職サイトや転職エージェントをどう利用するのか
・チェック2
なぜ働きながら外のことも考えた方がいいのか
・チェック3
転職サービスが外へのアクションとして良い5つの理由
・チェック4
どの転職サイト・転職エージェントを選べばいいか
・チェック5
もし転職を決断するタイミングになったらどうする


転職サイトや転職エージェントをどう利用するのか

結論から先に言えば、これらを「小さなマイルストーン(通過地点)」として置いてはどうかという提案です。

f:id:kiyoichi_t:20190612235744j:plain

意思の上では、

「外部も気にして日々仕事をしよう」
「転職も当たり前と思って働こう」
「面白そうなプロジェクトを見つけよう」

などと、一時的に思ったとしても


これも「転職未経験、社会人経験数年の過去の自分」が、心にとどめ続けることができるかというと、正直、難しいなと…


人が変わる方法でもっとも無意味なことは、「決意をあらたにすることだ」と、ビジネスコンサルタントの大前研一さんの言葉でもありますが、


意図的に、「日々の時間配分を変える」というところまでしなければ、なかなか人は変わることができません。

f:id:kiyoichi_t:20190613163846j:plain

そこで、これらの思考をめぐらせる時間として、おすすめしたいのが、「職務経歴書を定期的にアップデートしていく」という時間の取り方です。



「職務経歴書を書く」ことで、自分の実績をストーリーとしてまとめ。

それを「転職サイトや転職エージェントに登録」することで、外に発信していく。

そうしていく中で、自分のストーリーを深めていく。


この流れを定期的なアクションとして、スケジュールに置くことで、「働きながら、外部の目線で考え続ける」という状態を作ることでできます。


なぜ働きながら外のことも考えた方がいいのか

ここでいったん、そもそも、なぜ外(市場)の目を気にした方がいいのかということを考えてみたいと思います。


「人の成長は、植物の成長に似ている」
と例えられることがあります。

置かれた「環境」によって、咲き方が変わってくるのだと。

f:id:kiyoichi_t:20190613164225j:plain

これが植物の内側の成長だけに関連した話であればそこまでですが、外(市場)が関連してくると、一気に話は変わってきます。


りんごを育てて、売りたいと思ったとき、他のりんごを見ないで、「売れるかどうか不安だ」と思いながら、「いったん育ててから売れるか試してみよう」などと思う農家がいないように、

「市場」と何かしら接点を持つのであれば、他のりんごの価格や、市場の状況感を見た上で、「どのように、りんごを育てるか」と考えるものだと思います。

f:id:kiyoichi_t:20190613000634j:plain


ひとつの生き方としては、あくまで趣味の家庭農園と位置付けて、「育てることが楽しければ、別に売れなくてもいい」という考えもアリだと思います。


ただ、個人的には、アップルコンピュータのジョブズがMacの製品開発を、Windowsをライバル視しながら加速させていったように

市場と関わるのであれば、切磋琢磨の中での成長が、「個」においても必要になるのではないかと思っています。

f:id:kiyoichi_t:20190613000612j:plain


◇転職サービスが外へのアクションとして良い5つの理由

では次に、なぜ転職サイト、転職エージェントといったサービスが、「働きながらも、外に目を向けるアクションとして適しているのか」まとめてみます。

1、過去の仕事を外部の人にも伝わる形にまとめる必要がある

社内では「あの大変だった案件」といった表現で伝わるものも、「社外の人に伝えようとすると、けっこう難しかったりします。

それを「職務経歴」といった形にまとめることで、自然と外の目線で考えることができます。


いまの時代、「個人のSNSで仕事の知見を発信していく」ということも、よくおこなわれていますが、

「仕事の経歴として書く表現と、SNSの表現が違う」
「どの程度の話を、どんな形で発信するのか迷う」

といったことから、向き不向きがあったりするので、

一般的な転職フローで、どちらにせよ必要になってくる「職務経歴書」に一度まとめてしまうというのは、考えやすさの面でも、近道かなと。

f:id:kiyoichi_t:20190614014020p:plain

2、求人から市場の情報を得ることができる

「社会人数年目の過去の自分」を思い返してみると、それぞれの仕事に必要なメンバーや業務に対する理解が圧倒的に足りてなく、

それを「知る手段」をほぼ持ってなかったように思います。


世の中的に、大きな枠で、「どういったプロジェクトがあるか」といったことは、本やニュースといった形で、探しに行っていましたが、そこで得られることはあくまで大枠。

「求人情報」から見えてくる、「現場が求める需要」を知っておけると、よりプロジェクトの輪郭がくっきりと見えてきます。


「戦いにおいては情報が大事だ」とよく言いますが、「より現場に近い情報を得る手段を増やす」ということもまた、大事になってくるのだろうと思います。

f:id:kiyoichi_t:20190614014034p:plain

3、職務経歴書の添削を入れてもらうことができる

転職市場を見てきた担当者の目線から、「分かりにくいポイント」「こうした経験が求められているといったアドバイス」をもらうことができるのも利点かと。

職務経歴書を、外部の人により伝わる表現にするには友達や家族に見てもらうといったことも方法だとは思いますが、けっこう気恥ずかしかったりするもの。

少し距離のある第三者に「自分の仕事のストーリー」を読んで意見をもらえると考えると、これもひとつのチェックフローとしてよいかと思います。

f:id:kiyoichi_t:20190614014056p:plain

4、転職直前に動くより先に動いた方が平常心で動ける

いざ「転職しよう」「転職しなければ」というタイミングになったとしても、直前になって一気に動こうとうすると、どうしてもあせってしまうもの。

あせった状態での選択は、判断力も下がって、普段ではしないような悪い決断をしてしまうことにもなりかねません。

平常運転のときから、「転職サービス」に登録し続けながら働くという動き方が、決断をよりよくする意味でもよいのではないかと思います。

f:id:kiyoichi_t:20190614014115p:plain

5、転職カードを持った状態で働いた方が働きやすい

ドラマや漫画のワンシーンで、「退職届」を胸に持った状態で働く(もしくは、そんな気持ちで働く)といったシーンが描かれることがありますが

いまの仕事で思いっきり成果を出すためにも「いつでも辞めることができる」という状態で働くということは、気持ちの面でもプラスになるかと。

そのためも、「市場のどこであれば自分が活躍できるのか」という認識を持っておくことが大事になってくると思います。

f:id:kiyoichi_t:20190614014136p:plain

以上の5つが、自分が「転職サービスが外へのアクションとして良い」のではないかと考えている理由です。


【5つの理由おさらい】
・メリット1:職務経歴書という形式
・メリット2:市場の情報
・メリット3:第三者のチェック
・メリット4:先回りする余裕
・メリット5:転職カード


どの転職サイト・転職エージェントを選べばいいか

まだ登録したことがないタイミングであれば、まずは大手を1〜2社試してみるのがよいかと思います。

転職支援をおこなっている個人事業主まで含めると、関連事業者は数万単位になってくるため、悪質なところだけは避ける意味でも、まずはある程度の知名度のあるところから登録してみるのをおすすめします。

いくつかピックアップすると

・ミイダス

f:id:kiyoichi_t:20190614144536p:plain

【公式サイト】https://www.campaign-a.com/miidas

いくつかの質問に答えていくことで、「年収」をベースにした市場価値を教えてくれる転職支援サービスです。

答えた質問内容によって実際に企業からオファーが届く仕組みになっており、転職時には「現時点の年収のラインはどれくらいが妥当なのか」というひとつの参考指標として、利用することができるかと思います。

・マイナビエージェント

f:id:kiyoichi_t:20190614153640p:plain

【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/

エージェントの中では、就職活動でも有名な「マイナビ」はおすすめ。、20代の方向けの求人も多く、最初のフォローが手厚いです。

ただ、どうしても個々の担当者が関わってくるエージェントは、サービスどうこうというより、担当者次第になってくる面があるので、もし合わかった場合には、「担当者の変更」をサービス経由でお願いすることも考慮して考えられるとよいかと思います。


たまに、転職サービスに対して、

「転職を考えはじめるときに利用するもの」
「退職する直前に登録するもの」

というイメージを持たれている方もいるのですが、

まだタイミングも何も決めていない状態で、登録しても、まったく問題ありません。

登録料なども、求職者側には基本的にかからず、無料で利用できます。

※一般的に、転職サービスの収益源は、転職成功時に企業側からもらう「転職者の年収の30%前後」の手数料でなりたっているため。

もし転職を決断するタイミングになったら

最終的には、転職サイトや転職エージェントも、あくまで「転職のためのひとつの手段」と考えて、判断できるとよいかと思います。


最近では、ネットの活用が進んだことで、リファラル(口コミ)経由での採用やプロジェクト参加も増えてきています。

転職支援サービスを使って、実際に「面談、入社まで進めるかどうか」は、

エージェントに入ってもらった方が「よりよい仕事、働き方につながりそうか」「狙った仕事に入りやすくなりそうか」、と考えた上で判断したいところ。


プロジェクトへの参加経路も含めて、「働き方をデザインする」ことが重要になってきます。

そのためにも、まずは「外へと目を向けて」「いまの自分を知る」ことが同時にできる「転職支援サービスの活用」から、小さくはじめてみるのはよい一手だと思います。


「新しいことをはじめるのは、最初が一番ハードルが高い」


もし1つだけに絞るなら、アプリへの入力だけですべての行動を始められる「ミイダス」をおすすめします。


最後に

最後まで読んでいただいた方への「お土産」的なものとして、1本の動画を作ってみました。

最近の「働き方の本」を数十冊読んだ上での比較、サマリをした動画です。この記事に少なからず共感いただけた方なら、興味を持っていただけるのではないかと思います。

よかったら、こちらも参考にしてみてください。